ユニック(小型移動式クレーン)の選定基準って?

こんにちは。


さいたま市で重量物の搬入や搬出、据付作業、解体を行っている土屋重量機設です。

今回はユニックについて説明させていただきます。

まずはユニックって聞いたことはあるけどどういったものか分からない方もいると思うので説明していきます。



ユニックについて


ユニック(UNIC)は、日本の加藤製作所が製造しているクレーン搭載型トラックのブランド名ですが、一般的には極東開発工業の「UNIC」製品が多く認識されています。ユニックは強力な機動性と多目的利用を兼ね備えており、建設現場や物流、工事現場で非常に重宝されています。


ユニックの基本構造


ユニックの基本構造は以下のように構成されています:


1. トラックシャーシ: ユニックは通常、特定のトラックシャーシに取り付けられます。このトラックシャーシは、ユニッククレーンを支える基盤となります。


2. クレーンユニット: クレーンユニットは、ブーム(アーム)、ウインチ、フックなどで構成されており、荷物を持ち上げ、移動させることができます。


3. 操作システム: 操作システムには、運転席からクレーンを操作するためのレバーやスイッチが配置されています。最近のモデルではリモートコントロールが可能なものもあります。


ユニックの主要な機能


ユニックは以下のような主要な機能を備えています:


1. 持ち上げ能力: クレーンの持ち上げ能力はモデルにより異なり、軽量なものから非常に重たいものまで持ち上げることが可能です。


2. ブームの長さ: ブームは伸縮可能で、長さを調整することができます。これにより、遠くの荷物を簡単に持ち上げることができます。


3. 360度回転: クレーンは360度回転が可能で、あらゆる方向にアクセスできるため、操作性が向上します。


4. 安定性技術: 作業中の安定性を確保するために、ユニックにはスタビライザー(アウトリガー)が装備されています。これにより、荷物が重くても安全に持ち上げることができます。


ユニックの利点


ユニックを使用することには多くの利点があります:


1. 多目的利用: ユニックは様々な現場で使用可能であり、重機や資材の移動、設置、建設作業、災害復旧など、多くの用途に利用できます。


2. 迅速な操作: クレーンの機動性が高く、作業の効率を大幅に向上させることができます。これにより、作業時間を短縮し、コスト削減にも寄与します。


3. 安全性: 最新モデルには様々な安全機能が装備されており、事故やトラブルを未然に防ぐことができます。例えば、過負荷防止装置やブレーキシステムが挙げられます。


4. 簡単な操作: 操作システムは直感的で、簡単に習得することが可能です。また、リモート操作ができるモデルもあり、操作性が向上しています。


5. 環境対応: 最新のユニックは、燃費や排出ガスの面でも優れた設計がされています。これにより、環境への負荷を最小限に抑えることが可能です。


ユニックの種類とモデル


ユニックには多くの種類とモデルがあり、用途やニーズに応じて選ぶことができます。一般的なモデルには以下のようなものがあります:


1. 標準モデル: 日常的な荷物の運搬や軽作業に対応しています。

2. 高性能モデル: 大型建設現場や重作業に対応するための強力な性能を持っています。

3. 特殊用途モデル: 特定の作業や環境に特化したモデルです。例えば、林業や港湾作業など専用の機能を持つものがあります。


ユニックの選定基準って?


1. 荷重能力

ユニックを選ぶ際に最も重要な基準の一つが荷重能力です。荷重能力とは、クレーンが持ち上げられる最大重量のことを指します。これを選定基準とする理由は、実際に運ぶ必要のある荷物の重量を超えることができないからです。例えば、1トンの荷物を持ち上げる必要がある場合、少なくとも1トン以上の荷重能力を持つユニックを選定しなければなりません。


2. ブームの長さ

ユニックのブームの長さも選定の大きな基準となります。ブームの長さが長いほど、遠くの荷物を持ち上げることが可能です。狭い現場や高所作業が必要な場合には、長いブームを持つユニックを選ぶことが推奨されます。一方で、ブームの長さが短ければ機動性が高まり、狭い場所での作業が容易になります。


3. 安全性

作業現場での安全性は何よりも優先されるべき事項です。そのため、ユニック選定時には安全装置の有無を確認することが重要です。例えば、過荷重防止装置や、ブームの角度を一定範囲で制御する装置、転倒防止装置などが搭載されているユニックを選定することで、安全性を高めることができます。


4. 運転のしやすさ

ユニックはトラックとしての機能も持ち合わせているため、運転のしやすさも選定基準の一つと考えられます。特に、都会や狭い路地で使用する場合、コンパクトで小回りの利くユニックが適しています。また、自動車免許の種類によって運転できるユニックが限られる場合もあるため、運転免許も考慮する必要があります。


5. 効率性と燃費

経済的な観点から、効率性と燃費も重要な選定基準です。燃費の良いユニックを選定することで、運用コストを削減することができます。また、効率的なエンジンを搭載したユニックを選ぶことで、長時間の作業でも安定したパフォーマンスを発揮できます。


6. 保守とメンテナンス

ユニックは日常的に使用される機材であるため、保守とメンテナンスが容易であることも選定基準の一つです。例えば、部品が入手しやすいことや、修理の専門技術者が近くにいることなどが考えられます。定期的なメンテナンスがしやすいユニックを選ぶことで、予期せぬ故障を防ぐことができます。


7. 予算

もちろん、予算も大切な選定基準です。高性能なユニックは高額であることが多いですが、その分だけ長期的に見た際のコストパフォーマンスが良い場合が多いです。企業の予算に合わせて、最適なユニックを選定することが重要です。初期費用だけではなく、運用コストや保守費用も含めて総合的に判断する必要があります。


8. メーカーとブランド

信頼性の高いメーカーやブランドのユニックを選定することも重要です。長年の実績を持つメーカーの商品は、高い品質と信頼性を持つことが多いです。また、アフターサービスやサポートも充実していることが期待されます。評判の良いメーカー・ブランドのユニックを選ぶことで、安心して長期間使用することができます。


9. 特殊機能

現場によっては、特定の特殊機能が求められることもあります。例えば、防水性能や耐熱性、高度なコントロールシステムなどが考えられます。これらの特殊機能が有るか無いかも、選定基準の一つとなります。


10. 法規制と認証

最後に、選定するユニックが法規制や認証に適合していることも確認しなければなりません。特に海外から輸入する場合や、新しい技術を搭載したユニックの場合、必要な認証を取得していることを確認することが重要です。法律に違反するユニックを使用すると、罰金や業務停止命令を受ける可能性があります。


まとめ

ユニックは多機能で高い効率性を持つクレーン搭載型トラックで、建設現場や物流、工事現場などで広く利用されています。選定に際しては、荷重能力、ブームの長さ、安全性、運転のしやすさ、効率性、保守とメンテナンス、予算、メーカー・ブランド、特殊機能、法規制と認証といった基準を考慮することが重要です。これにより、安全かつ効率的な作業を実現できます。


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