【東京都杉並区】新築建物屋上 キュービクル搬入・据付工事|狭小地でピタゴラスクレーンを使用

【案件情報】
所在地:東京都杉並区
施工場所:新築建物屋上
工事種別:受変電設備新設工事(キュービクル搬入・揚重・据付・組立・アンカー施工)

【工事概要】
東京都杉並区の新築建物にて、屋上へ新設キュービクルを搬入・据付する工事を行いました。

現場周辺は建物同士の間隔が狭く、道路幅にも限りがある都内の狭小地です。さらに、クレーンのブームを伸ばす範囲には複数の電線が張り巡らされており、一般的なラフタークレーンでは十分な起伏角度を確保することが難しい状況でした。

そこで、現場条件に合わせてピタゴラスクレーンを選定。キュービクルを4分割した状態で屋上へ揚重し、据付位置で組み立てる施工計画を立てました。

据付前にはオートレベルを使用して基礎の高さを確認し、水平調整とアンカー施工を行ったうえで、各盤を慎重に設置しました。

■ 施工の背景
新築建物の電力供給に必要となる受変電設備として、屋上にキュービクルを新設することになりました。

キュービクルは、変圧器や高圧受電設備などを収納する大型の電気設備です。安全に使用するためには、搬入できればよいというものではなく、所定の位置へ正確に据え付け、盤同士の通りや水平を整える必要があります。

今回は屋上に設置する工事であったため、地上からクレーンを使用して機器を揚重し、屋上で受け取った後に4分割された盤を組み立てる計画としました。

■ 工事における課題と解決策
▶電線と建物に囲まれた狭小地での揚重作業
課題:
現場周辺は建物同士の隙間が狭く、クレーン車を設置できる道路の幅にも限りがありました。

また、揚重経路の上空には複数の電線が張り巡らされており、クレーンのブームや吊り荷を電線に接触させないよう、限られた範囲の中で作業する必要がありました。

一般的なラフタークレーンではブームの起伏角度を十分に確保しにくく、安全な揚重計画を立てることが難しい現場条件でした。

解決策:
現場周辺の道路幅、建物との距離、電線の位置、屋上までの高さを事前に確認し、狭小地での作業に適したピタゴラスクレーンを選定しました。

ブームと電線の離隔を確認しながら吊り荷を慎重に誘導し、建物や周辺設備に接触させることなく屋上まで揚重しました。

▶クレーンの揚重能力に合わせたキュービクルの軽量化
課題:
選定したピタゴラスクレーンの作業半径では、トランスを収納した状態のキュービクルをそのまま吊り上げると、十分な揚重余力を確保できない状況でした。

無理に一体で揚重すると、クレーンや吊り荷の安定性に影響するため、機器重量を抑える必要がありました。

解決策:
キュービクル盤内のトランスを事前に取り外し、盤本体を軽量化してから揚重しました。

盤本体を屋上へ搬入・据付した後、取り外していたトランスを別途揚重し、盤内へ後入れする方法を採用しています。

機器を分けて搬入することで、クレーンの作業半径と揚重能力の範囲内で、安全に作業を進めました。

▶4分割されたキュービクルの精密な据付
課題:
今回のキュービクルは4分割された状態で搬入するため、屋上で各盤を正確に並べ、最終的に一つの設備として組み立てる必要がありました。

基礎にわずかな高さの違いがあると、盤同士の接続部にずれが生じたり、扉の開閉に影響したりする可能性があります。

解決策:
据付前にオートレベルを使用し、各基礎の高さを測定しました。

確認した数値をもとに水平を調整し、アンカー位置を確認したうえでアンカー施工を実施。その後、4分割された盤を順番に揚重し、隣り合う盤との位置や高さを確認しながら据え付けました。

各盤の水平、通り、接続位置を細かく調整し、全体が一体となるよう組み立てています。

■ 工事内容の詳細
現場条件の確認:
建物間の距離、道路幅、電線の位置、クレーン設置場所、屋上までの揚重経路を確認。

クレーンの選定:
電線や周辺建物との離隔を確保できるよう、ピタゴラスクレーンを選定。

基礎のレベル確認:
オートレベルを使用し、キュービクルを設置する基礎の高さと水平状態を測定。

水平調整・アンカー施工:
測定結果に合わせて据付面を調整し、盤を固定するためのアンカーを施工。

トランスの取り外し:
クレーンの揚重能力に合わせるため、盤内のトランスを取り外してキュービクル本体を軽量化。

キュービクルの揚重:
4分割された各盤を養生したうえで、ピタゴラスクレーンを使用して屋上へ順番に揚重。

屋上での搬入・位置調整:
屋上の配管やケーブル、周辺設備に接触しないよう誘導し、所定の基礎上へ移動。

4分割盤の組み立て:
各盤の高さ、通り、接続位置を確認しながら組み立て、一体のキュービクルとして設置。

トランスの後入れ:
盤本体の据付後、別途揚重したトランスをキュービクル内へ搬入。

最終確認:
設備全体の水平、据付位置、アンカー固定状態、周辺設備への接触や損傷がないことを確認。

■ 施工結果
電線や建物に囲まれた狭小地での施工でしたが、現場条件に適したピタゴラスクレーンを選定し、キュービクルを分割・軽量化することで、安全に搬入・据付を完了しました。

4分割された各盤についても、オートレベルを使用して基礎の高さを確認しながら据え付けたことで、水平と通りを整えた状態で組み立てることができました。

クレーンでの揚重から盤の組み立て、トランスの後入れまでを計画に沿って進め、建物や屋上の既存設備を損傷することなく、スムーズに施工を終えています。

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