東京都渋谷区のビル地下にある機械室で、老朽化した大型ボイラーの更新に伴う撤去・搬出工事を行いました。
今回の対象となったボイラーは、総重量が6トンを超える大型設備です。しかし、地下機械室から地上までの搬出経路には十分な間口がなく、ボイラーを一体のまま搬出することはできませんでした。単純に機器を吊り上げて運び出すのではなく、地下機械室内で安全に分解し、搬出可能な重量と大きさまで小さくする施工計画が必要でした。
さらに、長期間使用されていたボイラーには、アスベストを含有するパッキンが使用されていました。解体時には粉じんの飛散を防ぐための対策が必要であり、重量物の分解・搬出と並行して、作業エリアや作業手順を適切に管理しなければなりません。また、長年の使用によってネジやボルトが錆び、固着している箇所も多く、計画どおりに部材を取り外せない可能性もありました。
土屋重量機設では、現地調査でボイラーの重量、構造、分解箇所、搬出経路、通路の間口などを確認したうえで、地下機械室内に門型クレーンを設置。ボイラーのプレートを一枚ずつ慎重に取り外し、部材ごとの重量と寸法を小さくしながら搬出しました。固着した部材についても、状態に応じて工具を使い分け、周囲の設備を傷つけないよう慎重に作業を進めています。
本記事では、東京都渋谷区の地下機械室から6トン超の大型ボイラーを撤去・搬出した実例を基に、一体搬出ができなかった理由、門型クレーンを使用した現場分解の方法、狭い搬出経路への対応、アスベスト含有パッキンや錆びた部材への安全対策を詳しく解説します。
地下機械室のボイラー撤去や、搬出口よりも大きな設備の更新を検討しているビル管理会社様、設備工事会社様、施設管理担当者様は、施工会社を選定する際の参考としてお役立てください。
≪目次≫
—東京都渋谷区の地下機械室で行った大型ボイラー撤去工事の概要
—一体搬出を困難にした3つの課題
—現地調査から構築した分割・搬出計画
—門型クレーンを使用した6トン超ボイラーの分解・搬出手順
—アスベスト含有パッキンと錆びた部材への安全対策
—まとめ:東京都内の地下機械室にある大型ボイラー撤去で重要なこと
■東京都渋谷区の地下機械室で行った大型ボイラー撤去工事の概要

東京都渋谷区のビル地下機械室で、老朽化した大型ボイラーを新しい設備へ更新するため、既存機器の撤去・搬出工事を行いました。対象となったボイラーは総重量が6トンを超えており、地下の限られた作業空間と狭い搬出経路の中で、重量を安全に支えながら分解し、地上まで運び出す施工計画が求められました。東京都内のビルでは、機械室が地下深くに配置され、通路や開口部が既存設備の外形より小さいケースもあります。そのため、ボイラー撤去では「どのように壊すか」だけでなく、「どの大きさまで分ければ搬出できるか」を事前に決めることが重要です。
—老朽化した既存ボイラーを更新することになった背景
既存ボイラーには経年劣化による機能低下が見られ、新しい設備への更新が決定していました。設備更新では、新設機器を搬入する前に既存設備を安全に撤去し、次工程へ引き渡せる状態まで機械室を整える必要があります。特に地下機械室では、地上階のように大型クレーンで機器を直接吊り出せるとは限らず、既存設備の構造と搬出経路を事前に照合することが重要です。
—工事対象となった6トン超の大型ボイラー
今回のボイラーは、一体のままでは搬出経路の間口を通過できませんでした。そこで、現地調査で本体構造、分解箇所、周囲の作業スペースを確認し、機械室内に門型クレーンを設置して、プレートを一枚ずつ取り外す方法を採用しました。分解によって部材ごとの重量と寸法を小さくすることで、狭い通路から順番に搬出できる状態をつくりました。
—地下機械室から撤去・搬出するまでの施工範囲
施工範囲は、門型クレーンの設置、ボイラーの支持・分解、部材の搬出、周辺設備を保護するための安全管理まで含みます。さらに、ボイラーにはアスベストを含有するパッキンが使われていたため、解体時の飛散防止を考慮した作業管理も必要でした。ネジやボルトには錆びて固着した箇所もあり、部材の状態に応じて工具と分解手順を変えながら作業を進めています。
この東京都渋谷区のボイラー撤去事例は、大型設備の撤去では重量だけでなく、機器の分解可否、搬出経路、作業空間、有害物質の有無まで一体で確認する必要があることを示しています。
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■一体搬出を困難にした4つの課題

東京都渋谷区の地下機械室で行った大型ボイラー撤去では、単に機器が重いだけでなく、搬出経路、作業空間、部材の状態、アスベスト含有パッキンへの対応という複数の課題が重なっていました。大型設備の撤去工事では、それぞれの問題を個別に考えるのではなく、分解方法や揚重方法、搬出順序まで一つの施工計画として組み立てる必要があります。
—ボイラーの総重量が6トンを超えていた
対象となったボイラーは総重量が6トンを超える大型設備でした。この重量を地下機械室内で安全に扱うには、機器を安定して支持しながら分解できる揚重設備が必要です。無計画にボルトやプレートを外すと、重心が変化して部材が倒れたり、周辺設備へ接触したりする危険があります。そのため、門型クレーンで荷重を保持し、部材を一枚ずつ管理しながら分解する方法が選ばれました。
—搬出経路の間口が狭く一体では通過できなかった
今回の最大の制約は、ボイラー本体よりも搬出経路の間口が小さかったことです。重量物撤去では、通路幅だけでなく、扉枠、天井高、曲がり角、段差を含めた有効寸法を確認しなければなりません。一体搬出ができないと判断したため、機械室内でボイラーを分解し、通路を通過できる大きさまで小さくしてから搬出する計画を立てました。
—アスベスト含有パッキンへの飛散防止対策
ボイラーにはアスベストを含有するパッキンが使用されていました。分解時に粉じんが飛散する可能性があるため、重量物作業だけでなく、作業エリアの管理や飛散防止を考慮した手順が必要でした。こうした設備では、解体対象の材質や含有物を事前に把握し、関係業者との作業範囲も明確にすることが重要です。
—錆びて固着したネジやボルト
長期間使用されたボイラーでは、ネジやボルトが錆びて固着し、予定どおり外れない箇所もありました。無理に力を加えると部材が急に動く可能性があるため、状態に応じて工具や切り離し方法を変える必要があります。地下機械室のボイラー撤去では、重量と寸法だけでなく、設備の経年劣化まで見込んだ施工計画が安全な搬出につながります。
■現地調査から構築した分割・搬出計画

東京都渋谷区の地下機械室で行ったボイラー撤去では、現地調査の結果、一体のまま搬出する方法ではなく、機械室内で分解して部材ごとに運び出す計画を採用しました。大型設備の分割搬出では、単に細かく解体すればよいわけではありません。ボイラーの構造、各部材の重量、重心の変化、搬出経路の有効寸法、揚重設備を設置できる空間を確認し、安全に外せる順序を決める必要があります。
—ボイラー本体の構造と分解可能な箇所を確認
最初に確認したのは、ボイラーを構成するプレートや接合部、ネジ、ボルトの位置です。どの部材から取り外せるか、部材を外した際に本体の安定性が失われないかを確認し、門型クレーンで荷重を保持しながら分解する手順を検討しました。長期間使用された設備では、図面どおりに部材が外れるとは限らないため、錆や固着の状態も重要な判断材料になります。
—地下機械室から地上までの搬出ルートを調査
搬出経路では、機械室の出口、通路幅、扉の有効寸法、天井高、曲がり角などを確認しました。ボイラー本体は総重量が6トンを超え、外形も搬出口より大きかったため、一体搬出は不可能でした。そこで、経路上で最も狭い箇所を基準に、分解後の部材寸法を決めています。
—一体搬出ではなく現場分解を選択した理由
無理に一体搬出を試みると、建物や周辺設備への接触、床への過大な負荷、機器の不安定化につながります。現場分解によって一部材あたりの重量と大きさを抑えれば、限られた通路でも制御しながら搬出できます。
—門型クレーンを使用する施工方法の検討
地下機械室内では、屋外のように大型クレーンを直接使用できません。そのため、作業空間に門型クレーンを設置し、ボイラーを支持した状態でプレートを一枚ずつ取り外す方法を計画しました。
分解後の部材が実際に搬出口を通過できるかまで事前に想定することで、現場での手戻りを防ぎ、安全なボイラー撤去・搬出につなげています。
■門型クレーンを使用した6トン超ボイラーの分解・搬出手順

東京都渋谷区の地下機械室で実施したボイラー撤去では、総重量6トン超の本体を一体のまま運び出すことができなかったため、門型クレーンで荷重を支持しながら、搬出可能な大きさまで現場分解する方法を採用しました。地下機械室では屋外のように大型クレーンを直接使用できず、作業空間も限られます。そのため、分解する順序、部材ごとの重量、吊り位置、作業員の立ち位置まで事前に整理し、荷重が急に移動しない手順を組み立てることが重要です。
—地下機械室内に門型クレーンを設置
まず、ボイラー周辺の床状態、天井高、既存配管や設備との距離を確認し、門型クレーンを安全に組み立てられる位置を決定しました。門型クレーンは、上部の梁と脚部で構成され、屋内でも重量物を垂直に支持できる設備です。ボイラー本体を保持した状態をつくることで、部材を外した際の傾きや転倒を防ぎます。設置時には、脚部へ荷重が集中しないよう床面の状態を確認し、作業員が退避できる空間も確保します。
—プレートを一枚ずつ慎重に分解
ボイラーは、荷重を門型クレーンに預けながらプレートを一枚ずつ取り外しました。長年使用された設備では、ネジやボルトが錆びて固着していることがあります。無理に外すと部材が突然動く危険があるため、状態を確認しながら工具と切り離し方法を使い分けました。取り外すたびに残った本体の重心を確認し、次の部材を外しても安定を保てるか判断します。
— 部材の重量と寸法を小さくして搬出
取り外した部材は、搬出経路で最も狭い開口部を通過できる大きさかを確認し、順番に運び出しました。重量を分散することで、一体搬出よりも部材を制御しやすくなり、通路や周辺設備への接触リスクも抑えられます。搬出経路では、床や壁、既存設備を保護し、部材を一時的に置く位置まで決めておくことで、機械室内に解体材が滞留しないよう工程を管理しました。
このように、大型ボイラーの撤去では、解体作業と重量物搬出を別々に考えるのではなく、支持・分解・搬送を連続した一つの工程として計画する必要があります。
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■アスベスト含有パッキンと錆びた部材への安全対策

東京都渋谷区の地下機械室で行ったボイラー撤去では、重量や搬出経路だけでなく、アスベストを含有するパッキンと、長年の使用によって錆びついたネジ・ボルトへの対応も重要な課題でした。老朽化したボイラーの撤去では、機器を安全に支持する重量物作業と、分解時に発生する粉じんや部材の急な動きを抑える作業を同時に管理する必要があります。
—解体時に必要となった粉じんの飛散防止対策
今回のボイラーには、接合部のパッキンにアスベストを含む材料が使用されていました。そのため、通常の設備解体と同じようにボルトを外し、そのまま部材を搬出することはできません。作業エリアを適切に管理し、分解時に粉じんが周囲へ広がらないよう飛散防止対策を行いながら作業を進めました。アスベストを含む可能性がある設備では、解体を始める前に使用箇所や作業範囲を確認することが重要です。
—重量物作業と飛散防止を並行する際の注意点
門型クレーンでボイラーを支持する作業と、パッキン周辺を分解する作業は互いに影響します。部材を吊った状態で無理に接合部を外すと、荷重が急に移動する可能性があります。そのため、どの部材を支持し、どの接合部から外すかを事前に決め、分解後の部材を置く場所や搬出順序まで整理しておく必要があります。
— 錆びて固着したネジやボルトへの対応
長期間稼働したボイラーでは、ネジやボルトが錆びつき、想定した工具だけでは外せないことがあります。過度な力を加えると、ボルトの破断や部材の急な落下につながるため、固着の状態を確認しながら工具と切り離し方法を使い分けました。部材を傷つけないことだけでなく、外れた瞬間の動きまで予測して作業位置を決めることが重要です。
なお、アスベストに関する調査・除去・処理の担当範囲や施工体制は、対象設備と現場条件によって異なります。ボイラー撤去を依頼する際は、重量物の分解・搬出方法だけでなく、有害物質への対応範囲や関係業者との役割分担も事前に確認する必要があります。
■まとめ:東京都内の地下機械室にある大型ボイラー撤去で重要なこと

東京都渋谷区の地下機械室で行った今回のボイラー撤去では、総重量6トン超という重量だけでなく、狭い搬出経路、限られた作業空間、アスベスト含有パッキン、錆びて固着したネジやボルトなど、複数の難条件が重なっていました。
大型ボイラーの撤去では、クレーンで吊り上げられるかどうかだけでは施工可否を判断できません。機械室の扉幅や天井高、通路の曲がり、床の状態、周辺設備との距離を確認し、一体搬出が可能か、現場で分割すべきかを事前に検討する必要があります。今回の現場では、搬出経路の間口よりボイラー本体が大きかったため、地下機械室内に門型クレーンを設置し、荷重を支持しながらプレートを一枚ずつ分解する方法を採用しました。
また、老朽化設備では、図面どおりに部材が外れるとは限りません。長年の使用によってボルトやネジが錆びて固着している場合は、部材が急に動かないよう荷重を管理しながら、状態に応じて工具や切り離し方法を変える必要があります。アスベストを含む可能性があるパッキンや断熱材が確認された場合には、重量物作業だけでなく、事前調査、飛散防止、作業区画、関係業者との役割分担まで含めた安全計画が欠かせません。
地下機械室の設備撤去を成功させるために重要なのは、設備の重量、構造、分解可否、搬出経路、有害物質の有無を一体で確認し、支持・分解・搬出を一つの工程として設計することです。単に「壊して運び出す」のではなく、どの部材から外し、どの重量と寸法まで小さくし、どの順番で搬出するかまで具体化できる重量鳶を選ぶ必要があります。
—東京都内のボイラー撤去・大型設備搬出は土屋重量機設へ
株式会社土屋重量機設では、ビル地下機械室のボイラー、冷凍機、空調設備、受変電設備などの撤去・搬出に対応しています。
「搬出口より設備が大きい」「地下でクレーンが使用できない」「他社から一体搬出は難しいと言われた」といった現場も、まずはご相談ください。現地調査を行い、門型クレーン、現場分解、搬出経路の変更など、現場条件に合わせた施工方法を検討します。お見積もり・現地調査は無料です。
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